2013年3月13日水曜日

未来








































藍瑠のビビリが随所に出てきた。
見知らぬ人、停車している車、バイクの正面顔、ビニール袋のガサガサ音などなど。
第二恐怖期真っ只中。
瀬菜は、夜んぽなどでは、いつも後ろに何かあるのではと、そういうものへの恐怖はあったが、モノや人、音に対する恐怖は殆どなかった。
2歳過ぎてから、とある場所にあったウインドウ越しに見える店内に置かれていた1メートルくらいの大きさの、確かにトラか何かの置物に、妙なビビリを見せたコトもあったりしたが、気が強く頑固な小生意気というベースの性格が幸いしたのだろう。
極めてマイペースでファニーに育った。

そういう現状は、チャリんぽで立ち寄る遊歩道でフリーにさせると、性格の違いが如実に現れる。
瀬菜は、放っておくと見えなくなるところ迄突き進む。
追いついて行かなければ、戻ってきて、今度は逆方向に見えなくなる迄突き進む。
そして、気になる臭いを察知すると、ハンターよろしくひたすら追い続ける。
そして、突然、周りに誰もいないコトに気付いて慌てるのだ。
この辺が、分離不安があるのに不思議なところ。

一方藍瑠は、例え単独でも、まず離れないし、離れられない。
先の見通せない道などは、まずは先に進もうと思わない。
一緒につながれている瀬菜が進もうとしても、藍瑠は頑に拒絶する。
見通せるところでも、写真で写っている程度が精一杯。
そして呼ばなくても、一目散に戻ってくる。
だから、瀬菜のブレーキ役として藍瑠は最適だ。
もし藍瑠が瀬菜と同じような性格だったら、こんな風に気軽にフリーになど出来ないだろう。
本来的には、逆でなければならないのだが。^^;

ともあれ、藍瑠は従う意識や庇護下にあろうとする意識が本当に高い。
瀬菜の当初からの独立心の高さとは対極にある。
反抗期を迎えてからその辺りでどうなるか見ものであるが、対応を間違えなければ、基本従順であるのだろう。
だからこそなのかもしれないが、現状の認識とその対応力の高さには目を見張るモノがある。
飛盤欲を除けば、だが。^^;

何れにしても、藍瑠の未来はこれからだ。
こらからも、瀬菜との良いコンビを期待しているよ。^^